2008/2/25

無責任なDVDシェア争奪戦の裏には・・・  月曜:ちょっと舞台裏

週末のマスコミの報道によって知った人も多いと思うけど、東芝がHD-DVDから撤退することが決まった。
またビデオテープのVHSとベータ規格の時と同じ事の繰り返しで、今度はソニー側が勝った(ビデオの時はVHSの勝ち)。

企業だから市場で争奪戦を繰り広げるのは結構だが、一向に消費者不在の迷惑戦をやめてくれない。
そもそも規格が統一されて家電はナンボのもんですから、こんな争奪戦は企業間でやってから製品を販売してほしいものだ。
性能を売る手段としては昭和的な発想にしか過ぎない、あまりにも古臭いやり方だと思う。

もっとも、ビデオテープの時と違って、まったく真新しい「物」として見えないDVDレコーダの規格に、そんなに大企業が投資するのもちょっと時期外れに見えてしまう。

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我家にもありますDVDレコーダー。次はどんな記録メディアに?

「絶対にHD-DVDですよ〜」と店員に勧められて買ったわけでもない。
「絶対にHD-DVDじゃなくっちゃ!」と自分で選んで買ったわけでもない。
購入の理由はきっともっと単純。

“ビデオレコーダーが壊れたから”

おそらく、よっぽどの映画ファンとか、最新家電アイテムファンじゃなければ、当時店頭でBlu-ray Disc規格とHD-DVD規格を吟味して選択、というのはあり得なかった。
製造が減って気軽に入手が困難となりつつあったビデオテープの代用、これが消費者の本音だと思う。
企業はそこを製品の魅力で消費者を掴む「王道商売」から一歩引いた所の「規格争奪戦」という“裏”戦線で乗り切ろうとしているように見える。
だから大半の消費者は「どちらでも」よかった。
そういう価値観かもしれない。

少し前にCDでもSACDがDVDオーディオか、という“小さな”シェア戦争があった。
その頃すでにCDパッケージからネット配信に移行すると言われていたのに、だ。
オーディオファンには音質で音楽の豊かさが変わる、と好評だったけど、大半の消費者はiPodの登場でそのどちらにも振り向かなかった。
今ではSACDもDVDオーディオも普通のCDと同じ価格帯で特別な物ではなくなった。

CDと同じディスクタイプのパッケージに関する一連の規格争奪戦はすでに終わっているのを消費者のほうが知っているような気がする。

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今から次世代DVDを買う? それとも・・・

「ど〜するよ、このHD-DVDを・・・」
ビデオ規格争奪戦の時のベータユーザーのような今後に対する複雑な心境があるかと言えば、ビデオの時のような絶望感とは違うんじゃないだろうか。

ウチはDVDレコーダーを元々古くなったビデオを保存する事が目的で買ったので、そのDVDディスクをパソコンに記録して別のディスクに移行保存している。だから、たとえレコーダーが壊れても再生には困らない。それも時間が無くて作業はあまり進んでいないし。

つまり、僕なんかは次世代DVDとは無縁で影響が殆どないわけだ。
DVDの市販ソフトはパソコンで観てるし。
レコーダーはあくまでもレコーダーと割り切って使っている。

もちろん、HD-DVD用のソフトを購入された方は大変だろうと思うが、Blu-rayを使っている人も安泰とは言えない。

ワーナー(映画の)が販売ソフトをBlu-ray規格に統一する方向を打ち出したのが今回HD-DVD規格撤退の最大の要因なんだけど、それは映画等のDVDソフトの需要が今後どの程度市場に影響を与えるか、による。

数は減ったけど、これでも観たい映画は映画館に足を運ぶ。
あの映画館の雰囲気が好きだからだ。
音楽のDVDソフトもあるが、映画と決定的に違うのは音楽の場合DVDとまったく同じ生演奏というのは無い。ステージや席によってはDVDほど主役が見えない。いわば別物。ところが映画となると「雰囲気」を除いたら映画の本筋も映像も画面や音響の差はあっても同じ。
つまり、完全なる再演ソフトな点。映画館でも家庭でも同じ物が見れるわけだ。

するとDVDソフトのパッケージは必要か?という疑問がある。
CDパッケージのアルバムジャケットとはかなり意味合いが変わってくる。

Blu-rayはHD-DVDに勝ったけど、ネット配信という巨大な“敵”の前では歯が立たない。
デジタル化されたテレビでネットで観たい映画を買う。

55GBのBlu-rayディスクドライブが10万円、1TB(テラバイト)のハードディスクドライブが3万円を割る時代だ。(ギガは10億、テラは1兆の単位)

DVD規格争奪戦なんていってる時代じゃないんだな、これが。
「ロス疑惑」と同じで、何で今頃になって・・・?
そう思った消費者は多いんじゃないでしょうか。

それとも東芝は既にその事を読んで撤退というポーズを演出したのだろうか?
それなら凄い、いや、あの潔さには何かあると思ったほうが・・・

おしまい




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