2008/3/21

究極の練習・・・焦るな、焦るな、の巻  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

本日のBGMはどれかな?
赤松敏弘MySpace
只今開設記念期間。試聴6曲フルバージョン。
さらにスクロールアルバム追加(3月20日)

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第八十七回目の今日は「焦るな、焦るな!」のお話です。

勤勉な民族の長所は何でも細かく丁寧に、をモットーとしている事。
いわゆる「マメ」です。
几帳面と言ってもいいでしょう。

「わたしは違うわよぉ」とおっしゃりそうなそこのアナタ!
いえいえ、十分に「マメ」ですって。
もう、これはどうしようもない、と言ったほうが良いでしょう。
マイナスばかりかプラスの事のほうが多いのですから。

しかし・・・

音楽に於いては、その「まめ」さ加減が時としてマイナスに向いてしまう事もありがちなんです。

ヴィブラフォンやマリンバは、どちらかと言えば、「マメ」な楽器です。
だってあの細い鍵盤がズラリと並んだ上を、これまた細い棒を持って、しかも指の間に2本とか3本とか挟んでチョコチョコするのですから、ド〜ンと1発ってぇな太鼓に比べたら、そりゃマメですよ。

それはいいんです。

しかし、問題は「立って叩く」それにヴィブラフォンになると片足でペダルの操作を行いながら、というとてもアンバランスな状態で前後左右に身体を移動しながら演奏する、という事は思いも寄らぬプレッシャーを呼び込んでしまう事があります。

早いテンポ

そう、この早いテンポというのが実に「マメ」な民族は苦手なのです。
その中でも立って演奏する楽器は座って演奏する楽器と比べるとかなりプレッシャー度が高いのです。

「マメ」と「リズム」ではこんな事があります。

・早いサンバ
・細かいシンコペーション
・ノリノリで演奏

正にプレッシャーの三要素みたいなものですが、実は演奏する前から余計なプレッシャーがこちらを向いている場合があるんです。

それが「譜面」に隠された罠。

上記の三要素で次のAとBの譜面を見比べて下さい。

[A]
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(クリックで拡大/以下同じ)

[B]
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どちらも同じ曲の譜面です。
譜面の書き方の違いで[A]は[B]の倍の長さで書いています。
これ、[A]が欧米スタイル、[B]がジャパニーズ・スタイル。
同じ曲なのに譜面から受ける印象は随分と違いますね。

実はここに「マメマメ民族」のリズムに対する落とし穴があります。

サンバなので2拍子というリズムが基準となるべき。
その中で大きくピートにのっかる、というのが課題に。
早いテンポを大きくキープするという事です。

元来「マメマメ民族」は[B]のような細かい事をさらに細かく捉えがち。
そこがヴィブラフォンやマリンバを演奏する時にもネックとなります。

さて、インプロ(ソロ)を行おうと言う時に、早いテンポだと最初から飛ばしてしまって途中から息も絶え絶えになってしまってる人、けっこういますね。
そんな時の対処法です。

■まずコードの流れを大きくキープ

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コードスケールからアヴォイドノートを省くコードトーンやテンションを使ってまずガイドを作りましょう。
なるべくコードの横の繋がりを考えながら。

[A]の書き方だと2小節を一つの区切りとして見れば、前半の小節にガイドの動きを作れば後半の小節は休んでもビートに乗り遅れる事はありません。
これは1小節めを「動」とすれば2小節めは「静」というコール&レスポンスを生むからです。
もしも、[B]の書き方だとこれが1小節の中で起こっているように感じて大きな捉え方にならないのですね。
小節というサイズで「動」と「静」が繰返されると、やがてそれがパルスとなって感じられるのです。

これだけでもビートをキープする事は出来るのですが、、これに「次の小節」へのアプローチを作ると「静」の部分に動きが出ます。
あくまでも次の「動」に対する動きなのです。

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ここに過去何度も出てきたアプローチノートを最後の音に使っています。
当然の如く、最後の音は必ずマレット・ダンプニングしましょう。(半音ですから)

大きく捉えるコツは「慌てない」「焦らない」です。
曲の流れを大きく捉えて、早いテンポでも心に余裕を持つように。

残念ながら[B]のような譜面が出てきたら・・・・

頭の中で倍に引き延ばしてリズムの仕組みを割出して下さい。
その時に八分音符を正確に弾く事てす。
ともすれば八分音符がルーズになっている場合もあります。
几帳面になればなるほど。八分音符が短くなる傾向があります。

演奏でリラックス、というのは、力や気を抜くのではなく、細かい部分だけに気が行かないように「大きく」全体を捉える、と言う事です。

立って演奏するプレッシャーもこれで克服出来るはずですよ。

あ、細かい音符の時に息を止めて一息に、とかで演奏しちゃダメですよ。リズムがいい加減になってしまう元凶。
どんな時でもちゃんと呼吸しながら、が大事です。

おしまい




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