2008/8/18

すいんぐ・がーるず・・・  月曜:ちょっと舞台裏

雨が降って急に涼しくなって鈴虫なんかが鳴いている東京です。ヲイヲイ極端だなぁ。。

こんな御時勢だからミュージシャン同士の“溜まり場”というのが難しくなって久しい。
仕事場の一つでもあるジャズクラブですら諸般の事情からリズムセクションが店の楽器を使う時代。自分の楽器を車に積んで移動なんて僕らヴィブラフォンのような店に置いてあるはずのない楽器のプレーヤーだけになりつつある。

そんなだから演奏が終わると、終電に飛び乗る為に蜘蛛の子を散らすように解散。
ましてや、昔のように他の店が終わってから遊びにやってきてアフターアワーズが始まるような気軽な環境じゃない。

昨日はピアノの市川秀男さんのライブで、休日とあって珍しく昼(と言っても午後3時半から)のライブだったので後のライブに出演する人達との短いミッションがあった。

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帰りは雨に降られて楽器も湿り気味。今夜はバラバラのまんまで乾燥中

夜のステージのバンドマスターというのが、ベーシストの鈴木勲さん。
今年75歳という鈴木さん(以下通称のOMAさんと略)は、演奏がオフの時でも時間があればあちこちのライブハウスに顔を出しては新しい情報を仕入れている。

春頃に会った時も「ちょっと行ってくるよ」とその後マレーシアのインターナショナル・ジャズフェスに自己のバンドを率いて出演、会場の人気投票で欧米勢を抑えて見事1位という快挙を遂げている。
「オレが出演者で一番チャンジーだからってさ(笑)」と笑い飛ばすけど、そのバイタリティーには昔から敬服している。

ピアノの市川さんとはもちろん旧知の仲。1970年世代のミュージシャン。
本番の何時間も前に店に顔を出して市川さんと二人の話しに華が裂く。ついつい僕らも巻き込まれる(笑)。でもそういうミュージシャン同士がいろんな話しをする場がジャズクラブでもあったが、御時世からもう当たり前ではなくなりつつあるんだけど、そんな時代でもペースを崩さないOMAさんはやはり凄いね。

途中姿が消えたが、恐らく近くの別のライブハウスに顔を出していたのだろう。

いつもOMAさんの周りには若手が集まる。
最早自分の息子、娘は通り越して孫と言える世代のミュージシャンだ。
そして次々に新しいミュージシャンを輩出する。
僕もその中の何人かと共演した事があるが、若手らしい新鮮さを持った連中だった。

孫のような世代のミュージシャンとも違和感なく時間を共有出来るその才能は日本にジャズメン多しと言えどもOMAさんの右に出る者はいない。
何がこの人の魅力なのか、いつも不思議に思うのだけど、人を受け入れる度量の広さだと思う。

「いやぁ、ウチはアマチュアの集まりだからね」と軽く笑い飛ばすが、いえいえとんでもございません。日本では珍しいアメリカンな肌合いのバンドリーダーです。

鈴木勲(b)オフィシャル・サイト
http://www5d.biglobe.ne.jp/~isaojazz/

鈴木勲という名前を最初に覚えたのは、未だに名盤と呼ばれるこのアルバムから。

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『BLOW UP /鈴木 勲』(Three Blind Mice/1973年)

当時、高校の音楽科在学で住んでいた岡山の津山市にあるジャズ喫茶“邪美館”で聴いたのが最初だった。

後に僕もお世話になったジャズ専門の老舗レーベル、スリー・ブラインド・マイスの名前と共に、このアルバムはそれまで日本では作れ得なかった欧米とは明らかに違う「和ジャズ」の代表作でしょう。
何がどうの、という事ではなく、1970年代の熱い日本がソコに閉じ込められているリアルなジャズです。

あれから35年・・・。未だに鈴木勲さんは若者と一緒に進化し続けているのですから、これは凄い。
「ウチは下手っぴばかりだからリハーサルを繰り返して、ライブやって、ツアーやっての繰り返しだよ」

75歳とは思えない若々しいOMAさんバンドのYouTube

そう言えば、今のOMAさんのバンドでは若いサックスとドラムが活躍しているようです。その二人ともが女性。

最近、やたらと「女性ジャズプレーヤー」とか記事がチラチラしますが、何の事はない、クラシックの世界では当たり前だった事がジャズでも起こっているだけ。
その分、若手の男性プレーヤーが不遇をかこってしまうみたいですが、全体の中での女性プレーヤーが増えたという事なので別に不遇ではないでしょう。

確かに昔はピアニストとヴォーカリストでは当たり前でしたが、今では各楽器で当たり前になりつつあります。
女性だから、とか、男性だから、とか言うのはナンセンスなのが音楽の世界。
「音楽など女・子供のやるものだ!」な〜んて昔から言われてたじゃないですか。
その通りになったまでです。

で、

そうなると、昔、若手男性プレーヤーにあった雰囲気が今の女性プレーヤーにあるはず。
鈴木さんのバンドでアルトサックスを吹く纐纈(こうけつ)雅代さんのHPを観ると、何だか「いたいた! こんな奴!」って感じで頼もしく思ってしまいました。どうやら女性のジャズミュージシャンの世界も本物になりつつあるようです。

纐纈さんって絶対一度聞いたら忘れない名前だよなー、とその場にいた市川さん達と盛り上がった。
「読めるけど、書けないかも」(笑)

「パソコンの変換で苦労するかも・・・」(笑)

「いやいや、大丈夫、纐纈染めってあるから一発変換よ」

「ホントに? マックでも?」

「ああ、大丈夫さ。簡単なもんよ」と、マスター談

って、帰って

只今マックで打ち込みますと・・・

「高潔」

ほらみろ!

「膏血」

なんじゃそりゃ?

「こう血」

あのねーーー。

「纐纈」

あ、出た!

と、このくらい話題になる名前って、、

いいねぇ。

話題にしちゃったので御紹介。

纐纈(こうけつ)雅代オフィシャル・サイト
http://masayo.xxxxxxxx.jp/index.html

xxxxの連打とは、また凄いURL。
OMAさんが一目おくはずです。

こちらには世界の女性ヴィブラフォン奏者も
赤松敏弘MySpace
やはり女性はマリンバのほうが多いようですが・・・

おしまい




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