萱野 稔人, 酒井 隆史, 平沢 剛, 松本 潤一郎, 渋谷 望, 矢部 史郎, 松本 麻里, 田崎 英明, 高祖 岩三郎 / 以文社(2006/05/17)
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ハキム・ベイは最高だ。この闘争する隠者、行動しないアクチュアリスト、唯物的な神秘主義者の、1999年の"Avant-Gardening"が最近創刊されたVOLに掲載されている。
まるでスモーキーなイメージの連合弛緩の糸をたどるような文体を辿りながら思考の流れをトレースすると、刹那鋭く、彼の視線は永遠の自由主義者として焦点を結び、グローバル資本に対する闘争の牙をむく。スリリングかつクール。簡単に要約しよう。
現在のグローバル資本経済において、あらゆるものはイメージによって置換されてしまった。人間の生命原理である食さえも、DNA管理された農作物によってその自然としての本質は剥奪されている。
あらゆるものがイメージに置換された世界には、既に人間自身が自由にイメージを働かせられる余地は残っていない。
全ての生命は、この経済原理の元に、全てクローン化される運命を持ち、最終的にはシステム=貨幣自体が、人間に変わる主体を持つようになる。
それに対抗する手段として、現在考えられるもっとも有効なことは、グローバル資本のマージナルから外部に位置しようとせよ。
自家栽培せよ!
ガーデニングだ。ガーデニンング的快楽は、農業ではない。楽園的快楽世界に属するものだ。世界とのリアリティをそこで回復せよ。
ナチュラル・ドラッグのガーデニングは、資本からの自立を促す。
シャーマン的ガーデニングが、アヴァン・ガーデニングの本質である。
それは人生に霊的意味を付与する。
君自らの世界を育てよ。
ダンディズムとその煙臭さにクラクラ。かつ周辺から、世界を撃つ鋭さと。
「グローバルに考え、ローカルに行動せよ」
☆ハキム・ベイ以外は読む所がありません・・・ってゆうかこれだけ別格。

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