先日のFlying Mole導入に伴い、電源タップを自作することにする。
Flying Moleは抜群の駆動力と、高SNを持つコストパフォーマンス抜群のパワーアンプだが、
難を言うと高域の伸びと、粒立ち感、つややかさが今ひとつで、どことなく荒い印象を受ける。これを電源タップの交換で何とか対策を施そうというのが今回の狙い。
今回は予算上の関係から、低価格高品質を目指し、コンセントケースは塩ビ性のBOX、電源ケーブルは室内配線用のCVSケーブルを用いることにする。そのかわりタップは4口とし、コンセント、プラグ類は高品質なものを用いることにする。まあ、一点豪華主義と言うか、金属部分にお金をかけた感じですな。

UL規格 コンセントボックスセット 販売価格 : 2,500円
これに別売りのステンレスのコンセントプレートを装着。

OYAIDE SWO-XXX 販売価格 : 5,550円
オヤイデから現在絶賛発売中の話題のコンセント。ナチュラルさや、オーディオ的なフラットさは度外視。ズバリ「官能」にのみ焦点を絞った商品とのこと。
リン脱酸銅を2回磨き上げした後、24金メッキした後更にパラジウムメッキを施したとのことですが、詳しくは良く判りません。せいぜいイメージ的に金色と紫の組み合わせがエロイというくらいか。
http://www.oyaide.com/audio/audio_products_files/swo-xxx.htm

藤倉電線 CV-S 3.5Sq 3芯 販売価格 : 400円
はい、今回はこの電線が劇渋。というのもまず固い!!!太い!!!!まがらない!!!!!ケーブルの皮膜を向いてみてびっくり。非常にこった作りになってる。断面からは判りにくいかもしれないが、PVCの皮膜の下にナイロンの絶縁、その下の層に銅のシート(かなり固い、手が切れそうなほど)を巻き付けてあり、そのまだ下の層に紙の皮膜層があり、その中に単線を数本寄り合わせたような導体がプラスチックのシースに包まれてあると行った感じ。かなりの懲りよう、高価な電源ケーブル用の電線でもここまでやっていないというレベル。値段は格安ながら期待が広がる。

コンセントの背面に電線を繋いだところ。アースは取らないので、赤色のケーブルはカットしてある。各コンセントへの給電は電源ケーブルからの並列接続が音質的には有利なんだろうが、今回はケーブルが固すぎて、ボックス内での自由度が確保できなかったためあきらめる。コンセント間の接続には、このケーブルの電線を用いる。金色の電極がイイ感じ。

ボックスに取り付けたところ。電線自体ががかなり固いためかなり取り付けるのは無理して押し込まなくてはならなかった。

完成。電源プラグにはWattagate社電源プラグ2900円を用いる。
PADのケーブルを並行輸入している、ケーズラボより購入。かなり割安。
早速接続して聞いてみる。
まずパワーアンプに接続して試聴。いままでOA用のノイズフィルター付きタップからパワーアンプは給電していたという事もあるが、宣伝文句のとおり、上と下へ若干レンジが広がり、中〜高域に艶と言うかキラキラした粘りのようなものが付け加わる感じ。音のリアル感はしっかり或る感じで、膜がかったような解像度の低下はない。逆に今まで聞こえなかった録音内のノイズが一層聞こえるようになった。左右のレンジはあまり広がる感じはないが3D的な実在感は増したように思う。音場型ではない。どちらかといえば音像型。しかしMITやPADのような色づけの強い高級ケーブルのような激変ぶりとは違うかも。
だいたの傾向は判ったところで、エージングが進んでどう変化してゆくかたのしみ。

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