
享年102歳。ご冥福をお祈りします。
死因は心筋梗塞、スイス・バーゼルのの自宅で二人の介護人に付き添われて亡くなったそうです。昨年の12月に妻のアニタが亡くなったばかりだったようで、その痛手も大きかったのでしょうか。
1938年にホフマン博士によって合成、発明されたLSDは20世紀の精神史に大きな影響を与えました。合成された化学物質によって引き起こされる意識変化、そして神秘体験は人間の神に対する認識を根本から捉え直す機会を与えました。科学の力によって神性を再認識するとは非常に20世紀的な出来事でした。またLSDは60年代のアメリカを中心として興った、サイケデリック革命の直接的な原動力になりました。LSDを摂取する事で個人を支配する生得的な情報の支配洗脳から脱し、メタな視点で自己を眺めるという経験は、精神の牢獄からの脱出を意味したからです。
アメリカでの1969年のLSDの非合法化により、LSDはその後不遇の憂き目に遭うことになるのですが、その後もその可能性を信じる人たちの力によって、様々な試みがなされています。ニューエイジカルチャーも、我々が大好きなテクノ・ミュージックもLSDの存在なしには、この世界に現れなかったかもしれません。
今頃は人生最大のビッグトリップを楽しんでいる事でしょう。
ハフマン博士よい旅を。
Albert Hofmann has passed away today
MAPS/Albert Hofmann Father of LSD 11 January 1906 - 29 April 2008 Died at 9AM CEST at his home in Basel, Switzerland
THE NEW YORK TIMES
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