2007/9/12  17:49

森田芳光『椿三十郎』を撮る  テレビ

先日、NHKハイビジョンで番組がありましたね。今、録画を観たところなのですが、かっこいいぃぃぃ〜森田監督も織田さんも(^-^)

先ずリメイク企画があり監督は誰に?ということで白羽の矢が立ったというのではなく、元々森田監督がリメイクしたかった映画で、ご自身が映画監督を志すキッカケになった原点とも言える映画だそうですから、思い入れやアイデアがふんだんにあって、何よりもリメイクする事にある種の‘信念’をお持ちなのです。

なので出来上がった作品も大いに期待出来そうですよね。

一般的にリメイクの最大の意義は、最新技術で映像を蘇らせることが出来る、ということでしょうか? 例えば音響も森田監督は細部に渡って現代的なリアリティを追求し、最新システムで創り出していますから、音には相当のこだわりがあったあの『踊る大捜査線』を思い出してしまいました。

また映画音楽もかなり重要で踊る〜の音楽も素晴らしかったですが、この映画の音楽担当:大島ミチルさんにも大いに期待しています。繊細さとスケールの大きさの両方を兼ね備えた魅力的な曲を作られる方ですよね(大島さんの音楽を聴きたいという理由だけで映画『眉山』を観に行ったくらいr(^^;)。音楽には明らかに古さと新しさ斬新さ等、その‘時代を感じさせる何か’がありますものね。

森田監督は、織田裕二さんが三船敏郎さんの役をやって、ご自分がそれを撮影しているところを夢で何度もご覧になって全く違和感がなかったそうですよ。「織田君が主演を引き受けなかったら、この映画は撮ってなかった」とまでおっしゃっています。これはもう宿命だったのでしょう! そしてそれは紛れも無い予見夢ですよね

プレッシャーや逆風にはめげない流石の織田さんも、黒澤明監督作品のリメイクという重圧は相当キツかったそうですが、黒澤作品をリスペクトしながらも自分達なりに力を尽くそうとする現場のスタッフ達の熱い思いに支えられて頑張れた、とか。

織田さんがクランクアップした時は、森田監督からスタッフ全員の血判状をプレゼントされていました。「貴殿(織田さん)は椿三十郎撮影にあたり、真摯な姿勢と情熱、スタッフ・キャストに対する暖かい気遣いをもって三十郎役を全うされました。死ぬも生きるも我々74人。今後も貴殿の熱演に応えるべく、素晴らしい映画の完成と大ヒットを目指し全力投球することを血判を以ってここに誓います」と、織田さん以上に熱い森田監督やスタッフの方々の贈り物は見ているだけでも感動しました。織田さんも森田監督達も目頭を熱くされていましたね。

森田監督は人間性重視のキャスティングをされるとの事で、‘時代の英雄’はやはり踊る〜の青島くんも適役だった(というか青島くんは織田さんが作り上げた役とも言えるけれど)織田裕二さんのイメージが、ピッタリだったのでしょうね。

「たとえ着物がボロボロでもあの人は立派な侍」という若侍の台詞は、あの青島コートを髣髴とさせるでしょ?(笑)

踊る〜と言えばユニークなキャラクターであるスリーアミーゴス(所轄の署長・副署長・刑事課長)みたいな感じの、3人の黒幕(風間杜夫さん、西岡徳馬さん、小林念侍さん)に独特の人間臭い演技をつける森田監督のこだわりが、本当に楽しそうでした。あのシーンも見ものですよね〜〜〜

もしかして『踊る〜』は『椿〜』のこの黒幕3人の影響を受けて、スリーアミーゴスを?と邪推したくなる様な面白さ。実際、『踊る〜THE MOVIE』の青島くんの「『天国と地獄』だ!」の1シーンは、黒澤明監督へのオマージュだそうですよ。

映画は映像芸術なので、ストーリーやテーマだけではなく、何度でも観たくなる様な「映像場面=見所シーン」が沢山あることが必須なんですよね。

若侍はオーディションで選ぶ力の入れようですし、奥方様も「あの勝新太郎の良さが分かる女=懐の大きな女性」ということで中村玉緒さんを起用されていますし、違う悪役像を創り出したかったとのことで室戸役の豊川悦司さんとの絡みも期待出来そうですし、ホントに踊る〜みたいに全ての登場人物が生き生きと描き出されたシーンが溢れていることでしょう。

「時代劇版:青島くん」とも言えそうなヒーロー:椿三十郎は、一体どんな活躍を魅せてくれるのでしょうね (しつこく踊る〜と似ていると言われても気に入らない方もいらっしゃるでしょうが、どんなモノにも夫々少なからず共通点は見出せるものです。)

今の時代に即したリーダーのあるべき姿というものを森田監督は追及してらして、脚本は同じでも台詞回しや演出を黒澤作品とは変えてらっしゃいます。三船さんの時代とはまた違うリーダーシップを描いているところに、この作品をリメイクしたもう一つの大きな意義がある、と感じます。

12月1日の公開が待ちきれませんね

※この番組の再放送は、9/18 14:00〜BS-hi であります。



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